9品種の苺(いちご)の入荷時期と特徴について


いちごの生産地と品種について

赤くて可愛らしいイチゴですが、品種によって甘味や酸味が全く違います。

イチゴの生産量トップといえば、皆さんもご存知かと思います。

そうです、栃木県です。栃木県で生産されているイチゴの品種は「とちおとめ」が有名ですよね。

イチゴは野菜の部類として流通統計がとられます。ですので、トマトに次いで第2位の消費量を誇ります。これは、サラダなどでよく使用されているキュウリを大きく上回るほどの売り上げとなっています。

 

 

イチゴは、沖縄県を除く全国都道府県で生産されています。

東日本では、栃木県を中心として群馬県や茨城県で生産されています。

西日本では、九州地方で主にイチゴを生産しています。特に福岡県は、栃木県に次いでイチゴ生産量第2位となっています。

福岡県を中心に、熊本県や佐賀県、長崎県、鹿児島県でもイチゴを生産しています。

また、中部地方でもイチゴは生産されており、愛知県を中心に静岡県、岐阜県、さらには和歌山県でもイチゴは生産されています。

 

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引用元:http://shop.gnavi.co.jp/bishokucircle/SY-meis-0002/

 

地域によるイチゴの品種の違い

 

イチゴの生産地域によって品種も違います。

東日本では、主に「とちおとめ」というイチゴの品種を中心に生産されており、西日本では「とよのか」というイチゴの品種が一般的に生産されていました。

しかし、近年ではイチゴの品種改良が積極的に行われており、粒が大きくて甘い品種のイチゴが次々と誕生しています。そして、今では「イチゴの戦国時代」という言葉まで誕生するほどイチゴの品種改良は激戦しているのです。

東日本では、今も昔も「とちおとめ」が最も多く生産されていますが、西日本では「とよのか」から「さがほのか」という品種に変わり、そのあとに「さちのか」と「あまおう」という2種類の品種が続いています。

 

 

一番人気のイチゴの品種「あまおう」の紹介

 

イチゴの品種改良が進み、様々なイチゴがスーパーやデパートなどのお店に並ぶようになりましたが、一番人気のイチゴは何でしょうか。

一番人気のイチゴの品種、それは「あまおう」です。

「あまおう」という名前の由来は「赤い・丸い・大きい・うまい」の頭文字をとって「あまおう」と名付けられました。

あまおうは、糖度が高く、ほどよい酸味が効いており、味のバランスが良いのが特徴です。大きい粒になると1粒およそ40gまで成長します。

食感は硬めなのですが、柔らかすぎず、硬すぎない丁度良い硬さなので、非常に食べやすい品種です。

あまおうの出荷時期は11月下旬から5月下旬にかけてになります。

 

 

「とちおとめ」と「ももいちご」の紹介

 

イチゴでは一番人気のある品種が「あまおう」だったのですが、他にも甘くて美味しいイチゴは数多く存在します。そこで今回は、イチゴ消費量1位の「とちおとめ」と聞きなれない品種の「ももいちご」というイチゴをご紹介したいと思います。

 

 

あまおうに続く人気の品種「とちおとめ」の紹介

 

東日本を中心に生産量第1位のイチゴの品種である「とちおとめ」です。

この品種は、1996年に「久留米49号」と「栃の峰」と呼ばれるイチゴの交配種で、栃木県で誕生したイチゴになります。

1粒およそ15g前後と女峰に比べて大きく、イチゴには珍しい日持ちする品種でもあります。

とちおとめは、酸味が少なく甘いイチゴとしても有名で、現在東日本では、とちおとめが消費量第1位の品種になっています。

果汁たっぷりなうえ、香りも良いので老若男女にとても人気があります。

とちおとめの入荷時期は11月上旬から5月中旬となっています。

 

 

可愛らしい名前の「ももいちご」の紹介

 

「ももいちご」という品種のイチゴをご存知ですか。名前だけ聞くと、桃なのかイチゴなのか悩みますよね。

「ももいちご」とは、徳島県が商標登録しているブランドイチゴの名前になります。名前の由来は、「桃のように丸く、果汁が豊富なイチゴ」として命名されました。

このイチゴの正式名称は「あかねっ娘」と言います。何故品種名が2種類存在するのかと言いますと、徳島県以外で生産された「ももいちご」は全て「あかねっ娘」として全国流通されているのです。

 

元々愛知県が原産のあかねっ娘だったのですが、愛知県の気候に合わず生産されなくなってしまったのです。しかし、この品種はうどん粉病に強いという特徴を持っており、他県で生産されるようになったのです。

ですが、この品種にはデメリットもあり、暖かくなり始める3月以降になると品質が落ち、味が悪くなってしまうため、「ももいちご」という名前から「愛いちご」という名前に変更して安く提供されます。

 

ももいちごは、ブランドイチゴなので梱包もしっかりとしています。いちごの押されが起きないよう、しっかり配慮されています。

丸くて可愛らしい形をしており、ふんわりとした甘い香りがします。果肉はしっかりとしていて、口に入れるとじゅんわりと果汁が広がります。

重量感のあるイチゴですが、硬くはありません。

食べた後も、ももいちご独特の甘みが口の中に残ります。ももいちごの香りは部屋の中いっぱいに広がるので、食べた翌日も甘い香りがします。

入荷時期は12月上旬から5月下旬になります。

特に美味しい時期は中ごろになるので、興味を持たれた方は是非一度お試しください。

 

 

「紅ほっぺ」と「さがほのか」の紹介

 

静岡県で誕生した品種の「紅ほっぺ」をご紹介

「紅ほっぺ」は、「章姫」と「さちのか」の交配種になります。2002年に農林登録された比較的新しいイチゴの品種です。また、促成栽培に非常に向いている品種としても有名です。

 

紅ほっぺは、章姫の持つ糖度と香りを受け継ぎ、さちのかの濃厚なコクと酸味を引き継いでいます。ですから、糖度の平均が13度と高めで、甘酸っぱいイチゴとなっています。

食べる際にイチゴ特有の甘い香りがふわっと来るのですが、他の品種に比べると平均的な印象を受けます。

イチゴに多い果芯の空洞が見られないので、ぎゅっと引き締まって硬いと思われがちですが、ほどよい硬さと柔らかさのため、誰でも美味しく頂けます。

また、傷みやすいイチゴですが、紅ほっぺは他の品種に比べて、やや長く日持ちします。

 

紅ほっぺの特徴として、果汁がじゅわっと口に広がるというよりも、紅ほっぺ自体に果汁が多く含まれているため、パクパクと食べられてしまいます。

甘みが強すぎることもなく、酸味が強いということもないので、万人向けのイチゴだと思います。

入荷時期は12月か中旬から5月上旬となっています。

 

 

西日本で「とよのか」を抜くほどの勢いのある品種「さがほのか」

 

「大錦」と「とよのか」の交配種として誕生したのが「さがほのか」です。

大粒で育ちのよい「大錦」と香りが非常に良く多収性の「とよのか」から誕生したため、その2つの良いところをしっかりと受け継いだ品種になっています。

2001年に登録された品種なので、新しいイチゴです。

 

さがほのかは、甘みが強い品種になっており、糖度は「とよのか」と同等または、それ以上と言われています。酸味が少ないので甘いイチゴがお好きな方に向いています。

現在佐賀県のイチゴ農家では、およそ70%以上の方々が「さがほのか」を栽培している佐賀県の有力品種となっています。

さがほのかは、甘みの他に大きな果肉と日持ちするのが特徴で、さらに他のイチゴには無い特徴もあります。

それは、暖かくなってくると、甘みと香りが増していくということです。

さがほのかの出荷時期は11月中旬から5月下旬なのですが、最高潮に美味しいと称されるさがほのかを食べるのでしたら、4月下旬から5月下旬にかけてが狙い目になります。

 

出始めのさがほのかには、味にインパクトが少ないため印象に残りにくいのですが、春に近付けば近付くほど、さがほのか本来の美味しさが出てくるため、是非完熟したさがほのかを食べて頂きたいと思います。それほどに違いがあるのです。

人間も食べ物も第一印象が大切ですものね。

 

 

 

「やよいひめ」と「女峰」の紹介

 

「やよいひめ」の紹介

「やよいひめ」という品種のイチゴは、群馬県で誕生しました。

「とねほっぺ」と「とちおとめ」の交配種なのですが、この交配種を、さらにもう一度「とねほっぺ」と交配させ、完成した品種が「やよいひめ」となります。

やよいひめは非常に大粒で、1粒平均20gとなっています。

果皮に光沢はあるが、香りが非常に少ないのが特徴でもあります。

果肉がしっかり詰まっているため果皮がピンと張っており硬く、そのため輸送性に非常に優れています。

しっかり詰まった果肉の中にたっぷりと果汁が詰まっていますので、噛むごとにじんわりと口の中にイチゴの甘酸っぱさが広がります。

程よい酸味が心地よい、甘酸っぱいイチゴなのですが、さっぱりした後味なので、くどくなく、いくつでも食べられてしまう品種です。

 

関西地方ではあまり見かけない品種のようなので、お取り寄せしたり、関東地方へ訪れた際には是非召し上がってみてください。

やよいひめの入荷時期は1月上旬から5月下旬となっておりますが、最盛期は3月の弥生月となっております。

 

 

デザートとして大人気の品種「女峰」

 

「女峰」は昭和45年から品種改良を開始し、完成した品種になります。

まず「ダナー」と「春の香」を交配させ、その後、完成した品種に再び「ダナー」を交配させます。そして、さらに「麗紅」という品種を交配させ、誕生した品種なのです。

 

女峰は、日持ちが良く、そのため輸送性に優れています。イチゴにとって大切な酸味・甘み・香りの3つのバランスが程よく、栽培もしやすい品種のため人気があります。

 

ただし、1粒の大きさが中くらいなため、食べていて物足りなさを感じさせてしまいます。また、様々な病気にかかりやすいという栽培に関するデメリットも存在します。

昔は東日本を中心によく栽培されていたのですが、現在では様々な品種が登場し、耐病性に優れる品種を栽培する農家も多くなってきたため、今では生産量を「とちおとめ」に抜かれてしまいました。

 

女峰は綺麗な形をしており、切断面も美しいことから洋菓子から和菓子など様々な料理に利用されます。

小豆島の女峰は、「島イチゴ」として女峰を完熟させて出荷しています。

 

「イチゴといえばこれ!」と言いたくなるような懐かしい味の品種です。香りは甘酸っぱく、口に入れると、バランスのとれた味が口の中全体に広がります。すっきりとした味わいなので、1パックまるまる食べられてしまう勢いです。

 

入荷時期は11月下旬から4月中旬となっております。

クリスマスシーズンやバレンタインシーズンに丁度出回っているイチゴなので、クリスマスケーキやイチゴを使ったバレンタインお菓子に利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

「章姫」と「濃姫」の紹介

 

「章姫」の紹介

「章姫」とは、「久能早生」と「女峰」の交配種です。

章姫は、1粒およそ18gという大きな粒のイチゴです。酸味が非常に少なく0.6前後となっており、ほとんど酸味が感じられないイチゴになっています。

香りは良く、糖度が10度以上とさほど高いほうではないため、さっぱりとした味わいで人気があります。

果肉は女峰より柔らかく、果実の硬さは程よいです。

 

甘い香りが鼻に届くので、嗅覚でもイチゴを感じることができます。

ただし、口の中では香りが広がらず、少々物足りない感じがする可能性があります。

ですが、完熟度合によっては、口の中いっぱいに果汁が広がることがあります。

完熟した章姫は酸味と甘みのバランスが良いため、章姫を召し上がる際には、完熟したものをお選びください。

 

章姫という品種のイチゴは、人によって好みが分かれる傾向にあるようなので、一度召し上がってみるのが良いと思います。

入荷時期は11月下旬から6月上旬となっています。

 

 

 

岐阜県出身のイチゴ「濃姫」の紹介

 

「濃姫」は「アイベリー」と「女峰」の交配種で、1998年に品種登録されました。

岐阜県で誕生した「濃姫」は、色と味が濃いことから岐阜県の戦国武将である斉藤道三の娘・濃姫にちなんで名付けられました。

 

1粒およそ16gと大きく、「アイベリー」と「女峰」の良いところをしっかりと受け継いでいます。

糖度が高く、酸味は程よく感じられます。香りも非常に良いため、箱を開けると同時にイチゴの甘い香りが広がるほどです。

果実はやや柔らかく、日持ちはやや長めになっています。輸送性は高くないので、しっかりと梱包されて出荷されます。

 

濃姫を一口食べると、他のイチゴが食べられなくなってしまうほど、酸味・甘み・香りのバランスが整っております。

口に入れた瞬間、口の中いっぱいに爽やかな甘い香りと果汁が広がります。

食感は非常に良く、歯ごたえはありますが、しっとりとしていて、すーっと無くなっていくような感じです。

後味も良く、イチゴらしい酸味が残るのですが、決して嫌なものではありません。

粒が大きく、果汁が豊富なので数個食べたらお腹が膨れてしまいます。

一部地方では流通していないため、お取り寄せしなければならないため少々残念ではありますが、一度は食べてみたい品種でもあります。

濃姫は、岐阜県を代表する素晴らしいイチゴだと言えます。

入荷時期は12月上旬から2月下旬までと他のイチゴに比べると短いです。

 

 


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